2022年活動報告

2023年1月22日(日)高雄~千束
[第7コース/テーマ:アクシデントに備えて]

第7コース実習登山報告

2023122日(日)第7コース実習登山 高雄~千束

122日(日)第7コースの実習登山が実施された。

西高東低の冬型の気圧配置。朝9時、集合場所の市営高雄駐車場は気温-1℃。手足の指先まで寒さが沁みる。日中は高気圧におおわれて晴れ間が広がり青空も覗く。しかし午後からは気圧の谷の影響で雲が広がり気温も下がる。手袋、帽子、ネックウォーマー、アウターシェルも着込む肌寒い中での実習となった。

予定の集合時間に合わせて実習生が乗ったバスが満員で予定時間に到着できないと連絡がはいった。開始が10分程遅れた。当日の実習生は35名、スタッフ10名、計45名。

朝の宮井学校長の挨拶は、今日の実習登山のテーマは読図と救急搬送の実習、道具を使わないで負傷した登山者を危険個所から移動させる実習であると伝えられた。

また、駒井コーチからは、山行の記録を書くこと。時間、読図、実習、そして各リーダーは得意な分野があるので、そのリーダーの説明をどんどんメモしていきましょう、と伝えられた。また、冬場は特にボールペンでは書きにくい時があるので、鉛筆も用意しておきましょう、と付け加えられた。

10時。15分程遅れての出発となった。

まず清滝川に沿って白雲橋まで歩く。白雲橋から福ヶ谷林道に入る。清滝川に注ぐ福ヶ谷の水流を確認する。

福ヶ谷林道に入り、福ヶ谷に注ぐ支谷を確認しながら進む。地形図に表現されている谷地形と地形図に表わされていない谷地形に悩みながら進む。林道が川を渡り、現在歩いている岸は!?「右岸?」,「左岸?」を確認しながら進む。そして林道の橋はいくつ架かっていたかな!?とこれも確認。谷地形に慣れてほしいといろいろ質問する。ちょっと忙しかった。

トレイル標識№86ぐらいから北山杉の植林が美しい。京都北山らしい景色が続く。峠までゆっくり上る。 

峠のトレイル標識№85から尾根に取り付く。100mほどの登りがあるので、その手前で衣服調整。水分補給。行動食を摂る。

トレイル標識№84、トレイル標識№82の仏栗峠でコンパス123の復習をする。仏栗峠は沢山への登山道への分岐でもあるので、沢ノ池への登山道を確認した。

沢ノ池湖畔に到着。昼休憩を取り、緊急搬送の実習をする。宮井学校長から道具を使わない搬送の説明を聞く。次に各班で実習をする。怪我をした登山者を危険個所から救助隊に引き継げる安全な箇所まで搬送する。後ろから腕を掴み移動させる。おんぶして搬送する。2人で抱える。おんぶして立ち上がる時には両脇から補助をする。登山道なのでもう一人が前に転倒しないように補助をする。後ろから支える等々ポイントを確認しながら実習をした。

午後からは、林道が谷地形を通過する時、谷側に屈曲すること、上ノ水峠、トレイル標識№74の436ピーク、トレイル標識№73の鞍部、トレイル標識№71の分岐の谷地形を確認して進んだ。地形の変化と読図の面白さに興味を持たれたようだった。また、桃山、吉兆寺山、沢山の山座同定を楽しんだ。場所を代えて山座同定をすると山容が変化していくので面白い。そして千束のゴール地点に164分に到着した。

実習生の皆さんは、距離9.4㎞、コンパス123,山座同定、そして読図をしながらよく歩かれた。冬の季節、木々が葉を落としているので京都の街並みがよく見えた。2018年の台風の倒木はまだ沢山残っていたが、その時その直後に歩いた時からは随分歩きやすく整備されている。倒木更新の新しい枝もたくさん見られ、タカノツメの甘いマルトースの香りも楽しめた。冬の季節、読図と緊急搬送の実習もでき充実した第7コースの実習登山となった。(YT

高雄駐車場10:00―白雲橋10:04 ―トレイル標識№85 11:00 ―沢ノ池12:15 ~13:20 昼休憩・実習―上ノ水峠14:05 ―分岐三又路15:13 ―トイレ休憩15:44 ―千束16:04

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