2022年活動報告

2022年11月13日(日)二ノ瀬~千束(途中で市原にエスケープ)
[第6コース/テーマ:山の天気]

【第6コース(二ノ瀬~千束予定:降雨のため発電所から市原にエスケープ)実習登山報告】

11/13 曇りのち雨

日本海北部を発達しながら通過する低気圧からのびる寒冷前線の南下により、この日は雨は避けられないとの予報。そのため、公式lineによる連絡で雨対策・ルート変更の可能性について、詳細に参加者と事前に共有した。これまで5回のコースはすべて好天に恵まれ、今回初めての雨予報で参加者は減るのではないかと思われたが、「雨の日の登山のポイントを学べる良い機会」に参加者31名、スタッフ9名が830に二ノ瀬駅に集合した。総勢40名となるため、雨が降り始めてからコース途中での雨具着用による時間のロスを防ぐ目的で、集合時に全員レインパンツを着用した。

 守谷神社・富士神社前で宮井校長からのコース説明、気象情報・天気図の解説の後、参加者は4班に分かれ、まずは地図でコースを確認。室内学習時に出した課題を確認して夜泣峠まで約200mの登りをスタート。読図講習から3回目の実習登山となるので、地形に関する質問や説明をしても理解が深まっていることを感じる。交代で先頭を歩いてもらいながら、谷道から入り、二股の谷やこれから登る尾根の先端を確認し、その尾根を意識しながらジグザグと登っていく。気温が比較的高く風もなかったため、途中で衣服調整をしても汗が噴き出した。約35分で夜泣峠に着いてコンパス1,2,3の説明・実践を丁寧に行っていると汗冷えしそうなほどだった。ここでコンパス1,2,3がしっかり理解できた参加者も、ちょっとまだ自信がない…という参加者もいたが、まだまだ次のチャンスがあるので、次の目的地、向山に向かう。

 夜泣峠でポツポツと降ってきた雨粒の量が、向山に向かう途中から増えてきた。約30分で向山のピークに着き、地形を確認したりコンパス1,2,3で進行方向を再度確認した後、少しガレた道を下り始めた辺りで本格的に雨が降り出した。途中の小ピークの休憩ベンチでザックカバーをかけ、レインの上着を着用。ザックカバーの上下や、レインのフードの調節などを説明して自身の装備を確認してもらう。「足場はガレて落ち葉が積もっている上に雨」という「すべりやすい登山道」を歩くポイントを説明して実践してもらう良い機会になったが、慎重に歩いたため、予定の時間よりかなり遅れて発電所に着いた。整置をして鞍馬川と鴨川の合流を確認し、雨を避けるため樹林帯に入ったところで、この先のコースには進まず市原にエスケープすることを決定。十三石橋を渡り東進して市原駅で解散となった。

残念ながら本来のコースを踏破することはできなかったが、登山では状況に応じてエスケープすることも大切な選択肢であることを理解してもらえたと思う。参加者からは「自分たちだけでは雨の日に歩こうとは思えないので、登山学校で実践できて貴重な体験となった。いろいろな気づきもあり、有意義な実習だった」との声が聞かれ、雨の日の装備や歩き方について、それぞれに得るものの多い実習となった(M. Y.)

1班コースタイム

守谷神社・富士神社前スタート 9:06 → 夜泣峠 9:40 → 向山 10:10 → 発電所前 12:06 → 市原駅12:50 解散

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