2022年活動報告

2022年9月11日(日)ケーブル比叡駅~大原戸寺
[第4コース/テーマ:山の地図①]

4コース山行報告

いよいよ、読図の実習登山の始まりである。この日の参加者は36名。「ケーブル八瀬」9時発の始発に乗って出発した。「京都一周トレイル北山」の「標識1」からのスタートである。

できるだけ丁寧に指導ができるよう、6人/班の小グループで実施した。地形図と現場を一致させて、現在地を確認すると共に次のポイントまでのルートを先読みして、安全且つ道迷いをせずに登山をすることが「読図」の目的。この為に必須となるのが「整置」である。この「整置」を理解してもらうよう、地面に磁北線に見立てたロープを引き、地図の磁北線と重ね合わせることで「整置」を理解してから、「標識1」をスタートした。

「標識16」の間は登山道の大きな曲がり、谷と尾根、等高線の幅と現場の傾斜などを地形図と照合しながら歩き、「標識4」の展望台では、室内学習の課題として使った「瓢箪崩山」の地形図と眼前に見える尾根を重ね合わせる作業を行ったが、これはかなり難しかったようである。

「釈迦堂」横で小休止した後、「玉体杉」へ向けて出発。トンネルを抜けるとドライブウェイと並行した稜線歩きとなり、登山道から見えるドライブウエーの位置や形状が現在地確認の有力な手段となる。「青龍寺」への分岐となる「標識11-1」を先読みしながら進み、「標識11-1」で「整置」をして進行方向を確認した。「玉体杉」からは「四明岳」の電波塔が見えて、かなりの距離を歩いてきたことを実感する。

ここからは、室内学習で使ったもう一つの課題を使って、「仰木峠」までに地形図で確認できる7つのコル、地形図には現れない2つの「隠れコル」、地形図で確認できる5つのピーク、そして地形図には現れない1つの「隠れピーク」の現場をそれぞれ確認しながら歩いた。

「仰木峠」からは稜線を離れ、「山腹」⇒「尾根」⇒「谷」と変化する標高差300mを「戸寺」へ向けて下山し、尾根の終わりでは「尾根の終わりは谷」という典型的な地形と沢の「出合」を確認して、最後の沢道を抜けて「戸寺」へと無事に下山した。

「読図」の第1回実習登山で、生徒が何かしらの気付きを得てくれたのではないかと期待したい。(H.M

1班のコースタイム>

ケーブル比叡駅(9:23)~ベンチ・展望所(標識4)(9:55~10:05)~釈迦堂(11:00)~琵琶湖ビューポイント(11:40)~玉体杉(11:55)~横高山山頂(12:18~12:45)~水井山山頂(13:14)~仰木峠(14:20)~尾根の終わり・沢・出合い(15:20)~ゴール・薬師堂(15:30)

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