2022年活動報告

2022年7月10日(日)銀閣寺~ケーブル比叡駅
[第3コース/テーマ:山の観天望気・登山計画]

実習登山第3コース報告

梅雨~秋口の天気は変わりやすく、天気予報の精度が年間では一番低くなる。8日時点での予報ではまずまずの天気で大気も安定して雷雨の心配も無いと安心したが、翌9日になると予報が大きく変わり、日本海西部と四国沖に弱い低気圧が発生し、大気の状態も不安定となったことから10日未明にかけて雷雨となった。

10日早朝は未だ雨が降っていたが、「八神社」に集合した頃には雲は厚いながら空は明るくなっていた。気象衛星「ひまわり」の画像を見ても積乱雲や雨雲は無いことから、低気圧が東へ抜けていき、天気は徐々に回復していくと思われた。ただ、大気がやや不安定なので、「比叡山」への登りで雷雨に遭遇しないよう、予定した「ケーブル比叡」到着15時より遅くならないようポイント毎の到着時間を確認しながら進んだ。

もう一つの注意点は「熱中症」で、直射日光は雲に遮られているが、雨上がりと言うこともあって湿度が非常に高い。「暑さ指数」が「危険」を示す31℃をわずかに下回っているだけなので、頻繁に休憩を取って水分と塩分の補給に注意しながら進んだ。

天候が影響したのか、直前の不参加も有り参加者は30名となったので、5班体制で各班に生徒6人でスタートした。前日からの雨で登山道は濡れていたが、水はけは良く歩行に支障は無かった。「茶山」への登山道の途中で「尾根」、「谷」、「山腹」について説明。山頂(隠れピーク)までの標高差100mを登ったところで水分休憩を取り、「整置」のデモンストレーションをして地形図とコンパスの目的を説明した。この先の「石川丈山墓」への分岐手前に樹皮の樹液を目当てにスズメバチがよく来ているが、この日はスズメバチの姿は無く無事に通過した。「瓜生山」で小休止と水分休憩。この頃には雲が晴れて青空が広がっていた。

「石鳥居」への林道に出た辺りからヤマビルが現れた。「石鳥居」にはヤマビルが多いので、できるだけ陽の当たるところで立ったまま昼食を取ること、ザックを担ぐ前にヤマビルが付いていないか確認することを伝えて昼食休憩とした。この間に、スタッフ2名が音羽川やその先の沢の渡渉に問題が無いかを確認するため先行し、「問題が無い」旨の連絡を確認して、「水飲対陣跡」へ向けて出発した。

渡渉では、橋を渡るときのルール、丸太橋の安全な渡り方を指導。2番目の橋については川上側に傾斜していて危ない為、橋を渡らずに渡渉(水深23cm)した。「水飲対陣跡」からはいよいよ「ケーブル比叡」まで標高差300mの登りとなる。「浄刹結界跡」と展望所(標識71)で水分休憩を取って、全員無事に「ケーブル比叡」に予定通り14:30前後に到着し、15:00発のケーブルで下山した。

蒸し暑い中で標高差600mを登るハードな実習登山だったが、数人がヤマビルの被害に遭ったのと、「ケーブル比叡」への登りで脚の不調を訴えた生徒がいたが、いずれもスタッフの的確な対応で事なきを得て、全員無事に下山した。 (H.M

1班のコースタイム>

八神社(915)~登山口(955)~茶山(1010)~瓜生山(1050)~石鳥居(12201255)~水飲対陣跡(1315)~展望所(1345)~ケーブル比叡(1425

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