2021年活動報告

2022年3月27日(日)嵐山~松尾山・苔寺
[第9コース/テーマ:山の自然を楽しむ

         

 

 今年度最後の登山実習。くもり空。午前9時、嵐山公園に生徒30名、スタッフ16名が集合。いつもの顔ぶれと異なる二人のスタッフについて、校長から、「今日、同行して頂いている第9回室内学習の山本講師と京都府山岳連盟の湯浅会長には、チャンスを見つけていろいろと質問して下さいね。」と紹介があり、その後6班に分かれて出発した。豊富な山の経験を持つお二人から、どんな話を聞けるか楽しみである。 

 今日は、阪急嵐山駅前から南西にあるトレイル標識26から登山が始まり、昼過ぎには下山予定のコース。生徒さんには事前に「昼食休憩はない事」「立ったまま食べられる行動食を持ってくる事」が伝えられている。実際の登山パーティーでは、数分の休憩の間に素早く衣服調整し、水分・行動食を摂る。長い行程の登山をする時、この「素早く」というのが大事になるので、良い練習である。

 松尾山の山頂手前の四つ辻からは、反時計回りに山頂を経由し元の四つ辻へと戻り、そして、南へ向かうルート。「分岐では、現場をよく観察して記憶しておく事」そして、「コンパスと地図で自分の進行方向を把握できる力」があれば特に難しい場所ではない。が、実はここでの道迷いの事例をいくつか聞いている。読図力の必要性を感じる場所でもある。

四つ辻から西にトラバースして進んだ先に眺めの良い場所がある。今日は、足元に嵐山、目前に愛宕山、東には比叡山。はるか北東には雪を被った蓬莱山まで見える。雪が多かったこの冬の特別な景色だった。

 9回の実習登山を経て皆さんの足取りは軽く、鈴虫寺の南にある公園には、予定より早く全員到着(1245)。そして閉校式。コロナの影響で出席しにくい日もあったにも拘わらず皆勤賞を手にした人やそれに準ずる人に記念品が渡された。一人ずつ名前を呼ばれると、周りから暖かい拍手と歓声が上がる。残念ながら数回の欠席を余儀なくされた方も、みんなお互いの頑張りを称えあう素敵な瞬間だった。     

 生徒さんたちには、登山学校を通じてできた仲間や、これからできるであろう仲間とともに、安全に末永く山を楽しんで欲しいとスタッフ一同が思いを込めた実習登山だった。(S.F.)

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