2021年活動報告

2021年9月26日(日)銀閣寺からケーブル比叡
[第3コース/テーマ:山の歩き方(復習)]

20210926-2

【第3回実習登山実施報告】

前日まで32名の参加予定であったが、雨模様ということもあり、当日9名が欠席となり生徒23名とスタッフ10名で実施となった。

925日の天気予報では、当日夜遅く降り始めた雨は26日早朝には上がる予報であった。集合場所の「八神社」では弱い雨が降ることも有ったが、歩き始めたときには雨は上がっていた。気象庁の「雨雲レーダー」で雨雲の動きを確認しても、雨は東海・北陸方面へ抜けていく予報だったので、雨の心配はまず無いと判断したが、急な雨に備えて雨具を直ぐ取り出せるよう指示をして出発した。

実習テーマを「山の歩き方」の復習としたので、急坂、雨で深くえぐられている登山道、大きな段差等で歩き方の復習をしながら進み、空が見えるところでは雲の種類についても説明をした。予報と異なり「石鳥居」に着く手前から雨が降り出し、昼食を終えて出発する頃には雨具が必要となる程の降り方となったので、ザックカバーを付け、雨具を着て出発となった。

「水飲対陣跡碑」までに渡渉が3カ所ある。最初の沢には立派な橋が架かっているが、丸太が雨に濡れているので、滑らないように丸太の間に足を置いて慎重に渡る。2番目の橋は崩落、3番目は上流からの土砂崩れで流されている。足下を確認しながら沢を慎重に通過した。

「水飲対陣跡碑」から「ケーブル比叡」までは標高差300mの登りとなり、京都トレイルの中でも指折りの難所である。標高差300m1時間で登れれば、標準的な脚力と言える。

雨が止む気配は無い。気温は低いが、雨具を着ての登りは結構暑い。それでも、途中で一度休憩しただけで、全員1時間で「ケーブル比叡」まで登り切った。今年の生徒さん達は健脚揃いである。

「ケーブル比叡」に到着する頃に雨は小雨となり、解散場所の「ケーブル八瀬」に着いたときには雨が上がっていた。翌日、予報が外れた原因を調べてみると、近畿地方の南西⇒北東に張り出していた気圧の谷が朝から夕方に掛けて深まっていた。この気圧の谷の深まりと日本海にある高気圧の縁を回って入ってくる暖湿流が雨の原因であった。

天気予報の精度(特に直近の23日)は極めて高いが、それでも外れることがある。特に山の天気は地形の影響を受けて変わりやすいので、急な雨への対応とその中での歩行を体験できたことは、有意義な実習登山となったと思う。(H.M

 

八神社(915)~登山口56-21000)~瓜生山(1055)~石鳥居(12151300)~水飲対陣跡碑(1320)~ケーブル比叡(1420)~ケーブル八瀬(1500

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