こちらは2019年の活動記録です

「登山学校・基本コース」
 第5回[第5コース/テーマ:登山のマナー]
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第5回の参加者(上=1〜3班、下=4〜6班)

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「小野霞」(戸寺で)

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左=コンパスの使い方の実習(鉄製の欄干で磁石が影響を受けることを体験)  右=方向を間違わずに竜王岳を下る

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鞍馬寺と鞍馬山(竜王岳から)
 台風19号の影響で、初めて室内学習が一週間延期になった。第5コースの実習登山は、前日までの雨模様も晴れ渡り,絶好の秋空のもと予定どおり開催された。集合時間前には、金毘羅山・翆黛山の中腹にこの地域で有名な朝霧が漂っていた。
 集合時間を若干遅れはあったものの、参加者48名とスタッフ14名の総勢62名が戸寺薬師堂前に集合。6班に分かれて順次出発する。 先日学習した地図読みを継続する。まずはプレートコンパスを使って磁北を調べ、宿題としてあらかじめ各自が地形図に書き込んだ磁北線と一致させる整置の実施。各班毎に先頭を順次交代で先読みし、目標を予測した上で進んで行く。江文神社と江文峠に出る本来のルートの分岐点では、道標には敢えて頼らずコンパス を使って進行方向を決定する。沢筋を進んで行くと、等高線の間隔が広い場所から狭い場所へ変わる地形図で、これから登りがあることを認識して実際の地形の 変化も実感できた。
 江文神社から江文峠にかけては、『平家物語』大原御幸で歴史ある古道を進んでいく。 江文峠から静原の町へ出るまでは、地形図でも明らかな尾根・谷・尾根・谷の繰り返しが実際の現場で確認できた。 静原小学校付近の地形図上に記されている三角点を探す。「こんなところに三角点があるの?」――おそらく今まで山頂で見てきた三角点を想像してかなかなか見つけられない。通り過ぎて行く先頭。その後をついて行くメンバー達。少し進んだ時点で、地形図と見比べ既に通り過ぎていることに気づき引き返し、やっと見つけることができた。間違いに気づくことが大切で、貴重な経験ができた。
 静原児童公園に到着後昼食をとり後半のスタート。ここからしばらくは民家が立ち並ぶ路地で、山中よりも却って難しい。薬王坂への登り口に着けば本日のコースでやっと登山らしい登りだが、アスファルトの急坂が続き余計に疲れる。薬王坂(峠)ではトレイルルートから離れて竜王岳をめざす。ここからは道標がない。 頂上では鞍馬寺の全貌を一望する。昨年の台風21号による倒木がそのままの状態になっている所も残っており、大きい台風だった記憶が蘇ってくる。しばらく絶景を楽しんだ後は、戻る方向をコンパスを使って確かめた上で下山する。薬王坂に戻って、鞍馬への下山道は落石に注意しながら進み、ゴールの八幡宮横広場に到着した。
 ストレッチのあと鞍馬駅前に移動。新調された天狗と従来の天狗の面が二つ並ぶ広場で、今年で引退する従来のお面の前で集合写真を撮影する。道中の事故、遅延もなく無事解散した。(T.N)


《時間記録》  戸寺(2班=9:45)〜静原児童公園(12:30到着)〜竜王岳14:20〜八幡宮横広場(15:50解散)
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