こちらは2018年の活動記録です

「登山学校・基本コース」
 第7回[第7コース/テーマ:アクシデントに備えて]
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第7回の参加者

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雪景色の二ノ瀬を出発

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尾根から大文字山方面の眺め

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向山の尾根を下って山幸橋へ

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車坂上部の休憩地付近で(「標識58」)

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搬送法の練習(左=ザックを利用する方法  右=スリングを使う方法)
 「上空では寒気を伴った気圧の谷が近づき、週末には今季一番の寒気が下りてくる。土日は太平洋側でも積雪があり、九州から関東地方でも大雪に警戒するように」と、気象予報士が繰り返し言っていた予報が現実になった。
  集合場所の叡山電鉄二ノ瀬駅は10cmほどの積雪があり、一面雪化粧。雪道を歩ける実習登山は非常にまれで、歩き方・地図読み・装備・衣服調節などを実践できるよい機会となる。今年度、これまでの実習登山では雨の経験さえもなかった。雨具・ザックカバー・スパッツすべてが初使用という参加者も多いなか、「こうかな? ああかな?」と教え合いながら装着する姿が見られ、雪対策に万全の準備が整った。
 当初53名の参加予定者が相次ぐキャンセルで33名に減り、スタッフ14名を合わせて47名のカラフル集団が真っ白な雪景色の中を動き出した。
  滑りやすく慣れない雪道では、靴の裏をしっかりと雪面に押しつけて歩くこと(フラットフィッティング)。下りではストックを使用してバランスをとるなど、指導されたことに注意を払いながら慎重に歩き始める。守谷神社から少し登った地点、昨年7月の豪雨で崩落した所は復旧作業で通じた迂回路を進む。幸いにも雪は上がり、強い風もなく、ひんやりとした空気は心地よかったが、身体が温まると思ったより汗ばんでくる。汗をかいて汗冷えしないよう、冬季はこまめな衣 服調節と汗をかかない歩き方が大事であることを学ぶ。
 また、雪道の分岐こそトレースに惑わされず、自分たちのルート選びをする作業が非常に重要になることを確認し、分岐地点ごとに現在地確認と進行方向確認を行う。コンパスの回転盤を回して磁北線と平行にセットするとき、操作のポイントは「回転盤 の矢印が必ず地図の北を指す」ことである。矢印が南を指していても気づかない間違いがときどき見受けられる。これを確実に操作できれば、「コンパス 1.2.3」は大丈夫!
 「標識58」の広場で昼食休憩。そのあと、ザックおよびスリングを使用した「背負い搬送」の実習を班ごとに行う。負傷者が出るようなアクシデントが発生したとき、普段の携行品を活用して搬送する工夫を学んだ。
 本来はここから先の盗人谷へ進むが、台風の被害状況を踏まえて、通常使ってきたコースを変更。ゴールの西賀茂橋をめざして鴨川右岸を歩いた。その頃には天気もすっかり回復し、青空が広がっていた。(R.I)
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